シンデレラ
今年もクリスマスの季節となった。さぁ、新国立劇場の恒例のクリスマス企画のバレエを観に行こう。
昨年は「くるみ割り人形」だった。今年はディズニーアニメで有名な「シンデレラ」。
12/20~12/27の8日間の公演の初日は夜7時開演。5時半に笹塚を徒歩で出発。6時に初台の新国立劇場に到着。
開演1時間前に1500円のZ席が残っているか一抹の不安の中、ボックスオフィスで買い求める。ラッキーなことに2席残っていた。真ん中寄りの1席を購入。
時間つぶしにロビーで写真を撮る。クリスマスツリーがクリスマス気分を盛り立てる。子供ずれの観客もちらほら。
<ラリーサ・レジニア> <ヨハン・コボー>
初日の主役は、シンデレラはオランダ国立バレエの『ラリーサ・レジニア』、王子は英国ロイヤルバレエの『ヨハン・コボー』。
第1幕は舞踏会に行く準備をしている意地悪な義理の姉二人が踊りながら衣装を合わせをしているシーン。
シンデレラは二人にこき使われながら、部屋の掃除をしている。
この意地悪な義理の姉二人が実におもしろい。演じているのは、マシモ・アクリと井口裕之。
それはオーバーなジェスチャーでおどけて観客を笑わしてばかり。どう見ても還暦前のおじさんが女装しているようにしか見えない。特に魔法使いのような高い鼻の外人さん。
3幕になるが、シンデレラが落していったガラスの靴を無理やり履こうとするオーバーアクションな二人に観客は笑いを抑えられない。まるで二人が主役と錯覚しそう。
前作アラジンで主役を演じた八幡顕光さんは今回は道化師を小気味よく踊っていたね。
2幕は舞踏会の場。春の精、夏の精、秋の精、冬の精が可憐に踊る。背中に天使の羽のような衣装をまとっていたのは春の精の小野絢子さん? それとも 冬の精の寺島ひろみさん?
魔法で見事に変身したシンデレラのレジニアは輝くばかりのドレスを身にまとい、王子とともに踊る。
2幕の終盤でとんでもないアクシデントが・・・・
王子のコボーか舞台で一人たたずむこと20数秒。そしてオーケストラに曲目の変更の指示なのか、一言、声をかける。
観客は何が起こったのかと身を乗り出す。しばらくして、演奏が始まり、コボーが一人で踊る。
そして幕が降りると館内放送が・・・ なんとレジニアが怪我をしていたのだ。それで、さいとう美帆さんが代役を務め、マイレン・トレウバエフと踊るとのことである。
15分の休憩後、2幕の途中から幕が開き、王子『マイレン・トレウバエフ』とシンデレラ『さいとう美帆』の素晴らしいパ・ド・ドゥが始まった。そして大拍手の中、2幕が終わる。
<さいとう美帆> <マイレン・トレウバエフ>
3幕ではみすぼらしい服をまとったシンデレラも1幕のレジニアから美帆さんに・・・
ガラスの靴がシンデレラの靴と分かり、幸せな二人のパ・ド・ドゥとともに幕が降りる。拍手は鳴り止まず、カーテンコールは何度も続く。
予期せぬアクシデントという難局を乗り越え、最後まで全力で踊りきった新国立劇場バレエ団の皆さん本当に御苦労さま、の慰労の拍手のようにも感じたのは私だけではなかろう。
途中降板のコポー・レジニアペアは可哀想だが、マイレン・美帆ペアは途中登板なのにまるで最初から踊っていたかのように自然にそして全力で踊り切りました。
さすがだねぇ。プロだねぇ。本当に感心しました。これこそGood Show ! でした。
レジニアさんの怪我が軽くて、この後の舞台に出られますことをお祈りいたします。
【シンデレラ】 ラリーサ・レジニナ/さいとう美帆
【王子】 ヨハン・コボー/マイレン・トレウバエ
【義理の姉たち】 マシモ・アクリ/井口裕之
【仙女】 川村真樹
【父親】 石井四郎
【春の精】 小野絢子
【夏の精】 西川貴子
【秋の精】 遠藤睦子
【冬の精】 寺島ひろみ
【道化】 八幡顕光
【ナポレオン】 伊藤隆仁
【ウェリントン】 貝川鐵夫
【王子の友人】 陳 秀介 冨川祐樹 江本拓 中村誠
<参考> 新国立劇場のコメント
http://www.nntt.jac.go.jp/release/updata/20000609.html
http://www.nntt.jac.go.jp/release/updata/20000610.html
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