白鳥の湖 ふたたび
5月24日(日)の<続きPart2>
新国立劇場のある初台に着いたのは開演20分前の1時40分。
ちょうど良い時間だ。電車から大勢の客が吐き出され、新国立劇場へと向かう。皆、今日の演目を楽しみに心弾ませながら、新国立劇場エントランスに吸い込まれていく。
前回来たのは、昨年12月の『シンデレラ』。今年2月の『ライモンダ』は神戸への帰省と重なり鑑賞できなかった。
そして本日の『白鳥の湖』がどうやら東京一人暮らしの最後のバレエ鑑賞になりそうだ。エントランス、大劇場へつながる赤絨毯敷きの大きな階段。Z席4階へ運んでくれるエレベーター。大劇場への入口扉が下の階から上の階までいくつも並ぶ階段通路。しっかりと記憶に留めておこう。一番焼き付けておかないといけないのは勿論、4階から眺める舞台いっぱい一糸乱れず可憐な舞を見せてくれるバレリーナ達。そしてオペラグラスを通して、表情豊かに踊る男女のパ・ド・ドゥ、ソロの踊りのヴァリエーション・・・それに、東京フィルハーモニー交響楽団の迫力ある生演奏、決して忘れまい!
本日の主役のオデット/オディールを演ずるは真忠久美子さん。美しいの一言。素晴らしいプロポーション、魅力的な脚線美。ヴァリエーションは流れるようにかつひときわ大きく白鳥?のように舞う。髪飾りが虹色に輝き、彼女の美しさを際立たせる。白いチュチュのオデット、黒いチュチュのオディールの役柄に合わせ、表情豊かに舞う。
そんな彼女を前にシークフリード王子は二人に愛を誓うのも止むを得まい。

真忠久美子 冨川祐樹 吉本泰久
同じく主役のジークフリード王子を演ずるは冨川祐樹。非常に落ち着いた安心して見られるバレエを披露。パ・ド・ドゥも目立たず、女性を引き立たせる。ヴァリエーションは、ジャンプも高く、エネルギッシュに踊る。道化を演じた吉本泰久さんも出番が多い中、疲れを見せず、終始安定した踊りを見せてくれた。ちょっと落ち着き過ぎた道化とも言えるのかな。変に目立たず、好きでしたけどね。
ブラボーのかけ声が何度も発せられ、終わりのないカーテンコール。今日のお客さんはさぞかし満足して新国立劇場を後にされたのではないだろうか。
昨年6月に酒井はなさんと山本隆之さんが演じた「白鳥の湖」に続いて、2回目だが、何度見ても楽しめる演目だ。今日が新国立劇場での最後のバレエ鑑賞、そして顔と名前がようやく一致してきた新国立劇場バレエ団とお別れと思うと寂しい限りだ。
関西では新国立のような1500円の格安Z席はないだろうね。宝くじでも当たれば、S席で思い存分楽しめるのにね。帰りにミニロトでも買いますか。しかし、強行軍の日曜日でした。
【キャスト】
オデット/オディール :真忠久美子
京都生まれ。貝谷バレエ研究所。山本禮子ジュニアバレエ団。
アートバレエ難波津。
ペルミ・バレエ学校、ウファ国立バレエ学校出身。加美早苗、
山本禮子、石川恵津子、リュドミラ・サーハロワ、
レヤノーラ・クワートパに師事。
96年全日本バレエコンクール・シニアの部第1位
ジークフリード王子 :冨川祐樹
東京都生まれ。小林紀子バレエアカデミー/シアター。
ワガノワ・ばれえ学校出身。小林紀子、小林功に師事。
全国舞踊コンクールパ・ド・ドゥ部第1位。
ロートバルト :芳賀 望
王妃 :坂西麻美
道化 :吉本泰久
王子の友人(パ・ド・トロワ):さいとう美帆 小野絢子、江本 拓
小さい4羽の白鳥 :さいとう美帆、本島美和、寺島まゆみ、小野絢子
大きい4羽の白鳥 :川村真樹、丸尾孝子、堀口 純、小村美沙
スペインの踊り :西川貴子、マイレン・トレウバエフ、貝川鐵夫
ナポリの踊り :伊東真央、井倉真未、福田圭吾
ルースカヤ :丸尾孝子
ハンガリーの踊り :遠藤睦子、古川和則
2羽の白鳥 :川村真樹、大湊由美
新国立劇場バレエ団
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